国立大学の学生と東南アジアの留学生

 福岡市南区塩原四丁目に九州大学芸術工学部があるのだが、
その近くには東南アジアからの留学生が多い。

さて、アパート住まいをする日本人の、ここの大学生と東南アジアの留学生は
どちらが貧困か分かるだろうか。

それは国立大学に通うためにアパートに入っている日本人の学生の方が
貧困なのだ。

それは、とある事情から分かった。

ここだけでなく昔、福岡市東区箱崎に九州大学が存在したが、
ここの近くに住む大学生、も又、貧困な人間が多かった。

例外は、あるが国立大学に通う学生の家庭は貧困とまで行かなくても
裕福でないことは事実だろう。

そもそも学校の勉強をまじめにやるという時点で
他にする事がない、親から小遣いを少なくしか貰えない事の
証明だ。

筆者は高校に入ると少し、親の羽振りがよくなり小遣いも五倍になり、
本だけでは消費しきれないのでレコード、それもLPレコードを買った。

自分の部屋は四畳半と狭いのだが、古くなったステレオを置いてくれたので
そのステレオでレコードを聞いたものだ。

おかけで私立大学には不合格となり、国立大学は最初から受験しなかった。
理数系の成績がひどく悪くて、数学は、落第させますよ、と数学教師に
脅された。
なんとか落第は免れたが、近所の一浪して九州大学に行っていた男子学生の人に
数学を習いに行って、なんとかなった。

その頃は文部省だったが、そこが覚えろと用意したものを見もしなかったら、
私みたいになる。
その分、小説を多読した。レコードを聞いた。
後悔など少しもしていない。

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