インドカレーの店に昼の一時ごろに行った。福岡市中央区にあるインド人の店だ。
店主は私より一つ下のインド出身の男性で57歳のはずだ。
スペシャルランチを頼んだ。1000円だが、土日の提供価格で通常は1500円位なのだ。
十年近くの時々行く店で店主とは顔なじみだ。
店主が私に注文を聞きに来た。
「スペシャルランチ。」
と私が言うと、
「カレーは?」
と店主が聞く。
「キーマカレー。」
「飲み物は?」
「マンゴーラッシー。」
それで店主は厨房の前に行き、私の注文を厨房に伝える。
前には昼のランチは690円でやっていた。その前は700円だったと思うが、
店主は「値下げしました。」
と、その頃、私に言った。
少し前に私はランチ価格ではない810円のカレーランチを頼んだ。
それから、しばらくして来たのが今日ではなくて、一か月前かそこらだったが、
その時は690ランチを頼んだのだ。
ライスと言わなければ、そこの店はナンが出る。インドのパンといっていい。
最近、昼には金を使う事にしているので、その店でも思い切って1000円の
スペシャルランチを頼んだ。
まず店主の娘が持ってきたのがマンゴーラッシーだ。ラッシーの中にマンゴーが
溶かされている。かなりのマンゴー果汁が見える。
しばらくして、店主が大きな銀色の盆に料理を全て載せて持ってきた。
カレー、サラダ、タンドリーチキン、ナン、ナンの上に薄いパリパリした、日本のせんべいより
薄く広がったものが載っている。
タンドリーチキンは初めて食べた。日本の唐揚げとは違うし、
ケンタッキー・フライド・チキンとも違う。炭火焼のような匂いがして、おいしいものだった。
骨付きチキンである。
マンゴーラッシーも美味。ラッシーはカルピスに似た飲み物だ。
店内は昼の一時過ぎにしては人が多い。
その店の近くは前は九州大学教養学部の建物があり、学生の多い地帯だったが今は
裁判所などが九大教養学部の跡地に建ち、法律家関係の人が近くに多くなったようだ。
それもあってか日替わりのランチも810円になった。
ついに、この店でも昼に1000円のスペシャルランチを注文したのだ。
普通のラッシーでは物足りなくなったので、次もスペシャルで行くか、と
思うのである。